バブルリングを発生させる方法

手作りの道具と台所用品を使って、バケツや水槽やお風呂の中で小さなバブルリングを発生させる方法です。

作るものは一つだけ、中央に穴のあいた浅い漏斗(ろうと)状のものです(以後ロートと呼ぶ)。
使う台所用品とは、すくう部分の形が半球で容積が5mlまたは7.5mlの計量スプーンです。
これだけでバブルリングが作れます。



上左:ロートの写真、右上:ロートの展開図
下:右動画はバケツ内でバブルリングを発生させている様子で、左写真の色の濃い部分で行ったものです。


●ロートの材料
@表面が滑らかで硬めの耐水性のあるシート(曲げることができるものであればOK)
 (耐水紙、食品が入っている透明プラスチックケースの平らな部分、硬めなクリアファイルなど)
A接着テープ(ビニールテープでもOKですが、耐久性を考え台所用アルミテープを切って使用しました)


●作り方
@用意したシートから図の形状を切り取り、外周と中央穴の間の円の折り線に沿って折り目を付ける
 外径:90mm、穴径:6〜8mm、折り線:直径70mm円、切り取り:1/4円
A切り抜いたシートを、1/4円を切り取ってできた2辺がつながるように曲げて接着テープで貼り付ける
B貼り付けたロートのふちを折り線で折り返す(折り返すことで強度が増しロートがつぶれづらくなる)
Cつなぎ目がなるべく滑らかになるように形を整える
(貼り付ける前に曲げ癖をつけておいた方が良い)

*作る際のアドバイス
・耐水紙が一番作り易い。耐水紙は文房具店のほか、ダイビングショップ(水中ノートのスペアシート)でも入手可能。
・中央穴形状が最も重要。ふちができるだけギザギザにならないように注意する。接着テープを貼る時にかからないように注意する。
 (ところが、中央穴を切りぬくが最も難しい。市販のコンパスカッターは最小直径1cmなので使えません。
  耐水紙なら和ばさみで切る。プラスチックならデバイダー(両側が針のコンパス)で両面に何度もキズをつけて折って切り取る。
  手製のコンパスカッターを作るなど工夫してみて下さい。どうしてもできなければ協力します。
  切り取ることができれば、後は小学生でもできるかも?)


●実際にバブルリングを発生させる方法
作ったロートを穴を上に向けて水中に保持し、その下から計量スプーンを使って泡を入れるだけ(動画参照)
なお、普通のバケツでは手の細い人でなければ両手を入れるのは難しく、できても苦しい姿勢になりがちです
テンタル(プラスチック製の樽)や、お風呂でするのが良いと思います
広ければ2人でできるので、一人がロートを持ち、もう一人が計量スプーンで泡を作るというのがベスト

*発生させる際のアドバイス
・最適空気量は穴径、水温などの条件によって変わるので、毎回2種類の計量スプーンを試す
 (器用なら7.5ml用を水に入れる時に傾けて空気量を調整するのもあり。その場合は毎回同じ傾きにする)
・周囲の水が落ち着いてから計量スプーンを反転させる
・手は動かさずに指先だけで反転させる(できるだけ周囲の水をゆらさないため)
・計量スプーンは素早く反転させる(泡が複数に分かれないようにするため)
 (推奨:反転させる練習、指先で転がしやすいように計量スプーンの持ち手部の形を丸棒に近づける改造)
・計量スプーンとロートの間隔は少し離す(少し離すことでその間を浮上する間に泡の乱れがおさまる)
・ロートは穴が真上を向くようになるべく水平に保持する
・ロートを保持する際に、形がつぶれないように注意する
・泡を入れる時にロート自体を動かさないように注意する

なお、条件次第でバブルリングは変化します。どの条件がどういうふうに影響するかを考え、
どれだけ大きくてきれいなバブルリングが作れるか挑戦するのも楽しいかもしれません。
アドバイスが必要でしたら、プロフィールのページにあるメールアドレスまでどうぞ。

注意)水辺で使うものなので子供だけで使わせる際は注意して下さい。
   2人以上で使わせることをお勧めします。

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